試合中に起きたプロ野球の事件

試合

試合中に事件が発生するというのはめったになく、特に近年はスムーズなゲーム進行が行われ、お客さんが暴れだすということはまずなく、あったとしても一部の人が何かしらの騒ぎを起こす程度となっています。しかし、長いプロ野球の歴史では観客が暴徒化し、機動隊が出動する騒ぎとなった事件があり、写真などでも多く残されています。

その事件は戦後間もない時期のプロ野球で起こり、ナイター設備がないこと、元々梅雨の影響で試合開始が遅れたこと、当時はやたら展開が早かったこともあり、強行されたという状況があったということを知っておく必要があります。途中で試合が中断されるなど、明らかに日没が迫り、成立させるのが難しくなったところで、その時負けていたビジターチームがノーゲームにさせようとわざと遅延行為を行い、成立を妨害するという策に打って出ました。結果としてノーゲームとなったことで、これに怒ったファンが暴れだしたというのが真相です。

結果として監督の解任や降格、選手兼任の監督代行の就任、翌年にも同じようなことが起きたためナイター設備が導入されるなど多くの出来事を生んだその球場は閉鎖され、わずかにその痕跡が残る程度となっています。