プロ野球の投手が起こした事件

投手

事件発覚当時は現役のプロ野球選手ではなかったものの、実力派投手として知られ日本シリーズなどでも活躍した選手(元ロッテ小川博投手)が引き起こした重大事件は、その衝撃の大きさから野球ファンのみならず一般の方にも強いショックを与えました。

小川投手は1984年(昭和59年)にドラフト2位で当時のロッテオリオンズ(現在の千葉ロッテマリーンズ)に入団し、サイドスローからの切れ味鋭いシンカーを持ち味として活躍した選手です。入団後すぐに先発ローテーションに入り現役通算で21勝をあげました。熾烈な優勝争いとなった1988年(昭和63年)の伝説的な「10.19」の試合では、ロッテの先発として近鉄バファローズの前に立ちはだかったとしても有名です。

事件の発生は2004年(平成16年)のことです。既にロッテを引退しており埼玉県の産廃処理業者の社員として勤務していた小川選手が、自身の抱える借金問題などで勤務先に3万円の金策に訪れた際、住み込みで働いていた女性従業員に金の無心をして断られたことから逆上し殺害。その後現場にあった175万円の現金を強奪し、殺害した女性の遺体を川へ遺棄したという極めて悪質な犯罪です。

その後逮捕された小川選手には、無期懲役の判決がくだされて現在も服役中となっています。有名な元プロ野球選手が引き起こした殺人事件は例がなく、センセーショナルに報道されました。