プロ野球球団の事件

プロ野球にはあらゆる金銭や利権が大きく絡むのが常ですが、その歴史に大きく影を落とすような事件が起こることもしばしばです。女性問題や金銭問題は割りと多く、長いプロ野球ファンであるほど、それらの記事が週刊誌に載っても驚かないことも多いですが、記憶に新しい事件として一つ例に挙げます。2004年に起こった千葉ロッテ球団での事件ですが、強盗殺人という許してはならないことですので、その犯人である選手は2006年に球界を追放されています。

元選手は小川博という人物です。高校時代には三度も甲子園に出場し、群馬の玉三郎と言われてアイドル的な存在になりました。そして、大学野球の名門である青山学院大学に進み、青学大野球の躍進に貢献しました。大学4年時にはドラフト2位で当時のロッテオリオンズへの入団が決まり、1992年に引退するまで、怪我もありましたが華々しい成績を残し、ロッテのコーチや球団職員も勤めました。しかし、大金を稼いでいた為に浪費癖が直らず、離婚など様々な問題を抱えたことで自己破産までしてしまいました。

球団を離れてからは金銭問題で常に悩まされており、金の無心に行った会社会長宅で家政婦に3万円を貸してくれと頼み込んだものの、断られてしまったことで逆上してその女性を突き飛ばし気絶させてしまいました。そして、会長宅で175万円を盗んだ後、その女性をあろうことか車に乗せて川へ投げ入れたのです。直接的な逮捕の理由はこの事件によるものですが、OBとしてマリーンズを訪れてはロッカーで時計などを盗んでいたのではないかとも言われており、金にだらしない人間であったことが分かります。ちなみに小川は現在も服役中です。

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